初めまして、もしくはこんにちは。
パピー姉です。
まずは、いつもPAPPY LIFEをご覧頂きありがとうございます。
母が既に記事にしています様に
パピーが昨日、2022年9月23日に虹の橋を渡りました。
犬の、しかもフレンチ・ブルドッグの寿命として
13歳は決して短い訳ではないかもしれません。
ただ、彼が私たちの家族になってくれたその日から、
私含め、家族全員が
パピーは世界一長生きするフレンチ・ブルドッグになると
信じて疑わず、昨日まで過ごしてきました。
年齢と共に疲れやすくなり
散歩の際は足の震えが出るようになっても
最期は車椅子になっても毎日上手に散歩をして
お腹いっぱい食べ、夜はぐっすり眠り
そして、ある日静かに、眠る様にその時を迎えられるだろうと
確信を持ってここまできました。
それだけに、あまりにも早く、突然の別れに
まだ気持ちの整理がついていない部分もあります。
このブログは、2010年7月に、母が長年の仕事を退職した事を機に
当時1歳になったばかりのパピーの記録を
日記がわりにつけて貰おうと、私が開設しました。
PAPPY LIFEというブログタイトルは
当初HAPPY LIFEをもじったつもりでつけたタイトルですが
いつしか、彼が歳を重ねていく度に
これは彼の生涯の記録なのだと思うようになりました。
そう思うようになったのは
殆ど毎日、休む事なく十二年間もの月日を書き続けてくれた
母の努力の賜物であり
毎日世界中からアクセスし、応援てくれた閲覧者様のお陰です。
今回の事で、パピーの命の終わりがこの様な結果となり
驚かれている方、悲しんでくださる方
もしくは私達の決断に怒りを覚えられる方もいるかもしれません。
片目を失い、いつ脾臓が破裂するかもわからない状況でしたが
約ニヶ月もの間、体に不調を抱える高齢のフレンチ・ブルドッグが
一ヶ月の内に二度も全身麻酔をすることは
それだけで命取りになる可能性が十分にありました。
他の子とは比べられない程生命力が強く
気合いと根性が世界一だと思われるパピーですので
もしかしたら、眼球を取り、脾臓を摘出した後も
何もなかったかのように回復し
辛い抗がん剤治療にも耐え
多発性骨髄腫という珍しい病気の侵攻を遅らせ
もう少し私たちの元で何とか生きようと
努力してくれたのかもしれません。
ただ、そんなパピーだからこそ
気合いだけで想像を絶する負担を我慢したに違いないのです。
パピーが私達の家族になってくれた時
私はパピーとある約束をしました。
「いい? どこかいたかったり、
ぐあいがわるくなったら、かならずわたしにいうんだよ。」
その時、幼いパピーから確かに
「わかった。」
という反応があった事を覚えています。
それから13年間、 本当に彼はいつもその約束を忠実に守ってくれました。
どんな時も、通院の判断を迫られる時や、
体の不調がある時は必ず私にサインを送ってくれました。
もう一つ、固く心に誓っていた事があります。
ペット業界の仄暗いニュースや飼育放棄
虐待のニュースを見るたび常に
もし、パピーがそのような所に生まれていたらと
いつも胸を締め付けられる思いでした。
せめて、その様な辛い現実を絶対にパピーには体験させない事
一生そんな残酷な世界を知る事なく
いつも優しく撫でられ、楽しいお出かけや美味しいご飯
清潔なシーツの上で眠ることだけが彼の世界の全てである様にと
家族皆、水面下では必死で考え、行動してきたつもりです。
今回の不調も、初動としては常に先手を打てていたと思います。
ただ、今までの病気一つなく健康そのものであった反動か、
ここに来てあまりにも同時に沢山の症状を抱えてしまいました。
パピーは私の一番大切な宝物です。
何かあれば自分の命に替えてでも必ず守り抜くと誓ってきました。
何もせずとも、いつかその時が必ず来る事。
まだまだずっとずっと一緒に居たかった事。
針を入れる直前まで決心が揺らぎ、涙で視界が歪み手が震えた事。
様々な思いが過ぎりました。
最期の瞬間まで、 生きたいと必死で訴えるパピーの顔を
生涯忘れる事はないでしょう。
まさか、 自分の一番大切なパピーを自分の手で眠りにつかせる事になるとは
直前まで考えもしなかったです。
ただ、命を掛けて守ると決めた以上は
これから自分の中で沸き起こる如何なる気持ちも
全て受け止める事がそれになると信じ
パピーを虹の端まで送る役割を受ける決心をしました。
いつか私がそちらに行った時
僕は生きたかったのに、余計な事をするなよと
パピーに怒られるかもしれません。
それでも、一度だけで良いから
いつもの様に頭を撫でる事を許して欲しいと
これから一生かけて願うばかりです。
最後になりますが
パピーは私の一番の宝物でした。
このブログを通じて彼が生きた証を長年辿ってくださった方
励ましのコメントをくださった方
札幌市内や遠方からもパピーに会いに来てくださった方
パピーの為にとプレゼントや贈り物をしてくださった方
全ての方に、心から感謝いたします。
そして、動物を家族に持たれている皆様へ
信じられない事かもしれませんが
もう二度と床に落ちる事がなくなる体毛や、涎の跡、 家具についた傷が
想像を絶する程愛おしく、替え難い宝物になる瞬間が来る筈です。
どうか、その時が来るまで
大切なご家族の目に映るもの、鼻で感じる匂い、耳に響く音。
その全てがどの様なものであるか、 いつも想像してくだされば幸いです。
皆様のご家族が、暖かく幸福な一生を送れる事を、 切に切に願っております。
PAPPY LIFEはこれでおしまいになりますが
ブログサービスが続く限りは封鎖せずにしておきますので
ふと、パピーの顔を思い出した際には、 是非彼の顔を見に来てください。
これまで、本当にありがとうございました。
パピー姉